かくしか雑記帳

適当なこと書いてます。

衰退する業界を守りたいファンの建設的な行動とは

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出版業界が傾きそうになると、「デジタルじゃなくて実物を買おう!」「図書館は悪だ!」という意見を目にする。いわゆる「作者に金を落とす」行為を呼び掛ける意見だ。
これは出版業界だけではなくて、音楽業界やアニメ業界、ゲーム業界でも同じような意見を目にする。他にも多くの業界で言われており、今まで言われてきたことだろう。

 

「作者に金を落とす」呼びかけに効果はあるのか

この「作者に金を落とす」呼び掛けは、私は効果がないと思う。もしかすると業界の危機を感じて業界のファンが金を落とし、短期的には解決するのかもしれないが、それは既に業界にハマっている人が支えているだけで、長期的に見るとジリ貧だ。
これでは地下アイドルを支えるお得意様になってしまう。日の目を見ない限り、いつまでも解決しない。

 

業界を助けるためにファンを増やそう

本気で業界を助けるために、購買意欲を高めたいのならば、少しでもファンを増やすために魅力を伝える方がいい。出版業界なら本の良さを、音楽業界ならCDやライブの良さを、ゲーム業界なら家庭用ゲームの良さなどをファンが語るべきだ。

例えば、「ソシャゲーはクソゲー」と呼びかけても、家庭用ゲームを買おうとは思わない。

しかし、「トロピコ5面白いよ。あれは自分が独裁者となって島国を栄えさせるシミュレーションゲームなんだけどね。基本はキャンペーンモードで、クリア条件を満たすために町づくりや政策を打ち立てるんだけど、独裁者のように私腹を肥やして、市民たちは掘っ立て小屋の極貧生活を送らせて反逆者は皆殺しにするのもよし。マトモな指導者として町の発展に勤しむことだってできるんだ」という特徴を話せば、もしかすると誰かの食指が動くかもしれない。

 

終わりに

新規商品の脅威に怯えてそれを批判するよりは、既存商品の良さを伝えたほうがよっぽど有意義だ。不安を増やすよりも、ファンを増やす努力のほうが建設的ではないだろうか。